成年後見制度について vol1
行政書士の佐野哲也です。
さてさっそくですが皆様今までに、「成年後見」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
制度が始まったのが平成12年ですから、実はもう10年以上経つのです。
しかしどうでしょう、詳しくお分かりでしょうか?
なんとなく・・・。わかっていると思う・・・。という方が多いのではないでしょうか?
私は現在も数人の後見人として活動しています。この経験も踏まえ、数回に亘り成年後見制度を整理してお伝えしていこうと思います。
まず成年後見制度とは・・・認知症などの精神的な障害で本人の判断能力が不十分な場合、後見人等が本人に代わって契約したり財産管理したりして、本人を保護・サポートする制度です。
よく質問されるのが「足が不自由で出歩けない方、寝たきりの方は利用できるのでは?」ということです。
しかし、この答えはNOです。成年後見制度(法定後見)は判断能力がしっかりしていれば、利用することができません。本人に判断能力があるのですから、本人の意思で生活していくことが一番大切だからです。
それでも、本人が自分の代わりに何かをして欲しい場合は、任意代理契約や委任契約などを信頼できる人と結ぶことによって、財産管理したり、身上の監護をすることができます。
つづく・・・
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